日本の建築物は、そんなにヤワじゃない!『住まいの勉強会』みんなで学びました。

こんにちは。

SOSU代表、マイコです。

 

平成30年9月5日(水)玉島市民交流センターにて、【みんなで学ぼう!『住まいのこれから』勉強会】を、サンサポート・オカヤマさまと共同で、開催いたしました。

講師は、各地の災害復旧にずっと取り組んでこられた、横浜市立大学より、石川 永子 先生、神戸より、合同会社 人・まち・住まい研究所より、浅見 雅之 先生、溝呂木 百合 先生をお招きしました。

前日の台風の影響で、交通機関が乱れ、浅見先生の事務所のあるビルは1階まで浸水…。先生方も、皆様、大変な状況の中、駆けつけてくださいました。午後からは、岡山弁護士会より、大山 知康 先生がご参加くださいました。

15名の被災者と支援者の皆様と一緒に、スタッフ・託児を含め、総勢44名で実施いたしました。

 

詳細は、香川大学の 磯打 千雅子 先生が、議事録にまとめてくださいました。ご参考になさってください。

以下、ハイライトを簡単にまとめました。

 

日本の住宅は、ヤワじゃない!

左:浅見先生。右:溝呂木先生

 

一番、皆様にお伝えしたいのは、浅見先生のこの言葉です。

日本の住宅は、浸水したことで、建物の構造自体がダメになるような、そんなヤワな建築物ではない!

木の良さは、耐久性の良さしっかりと乾かしシロアリ処理をしっかりとしておけば、大丈夫とのこと。

 

浸水したことが原因で柱が傾いたり、床が傾いたりしていなければ、基本的には、どんな住宅であっても、修繕して、直して住むことは可能です。』

 

ちょうど、昨日(平成30年9月8日)、倉敷市では、公費解体の説明会が開催され、これから申込みが始まりますね。

 

浅見先生からのメッセージは、

『公費で解体できるからといって、まだ使えるものまでたくさん解体されたという阪神大震災の経験から、慌てて解体に飛びつかず、本当に解体しちゃって良いのか、慎重になって、考えてほしい。

新築と修繕とでは、お金のかかり方が、全然違うからだそうです。

 

リフォームについて

浅見先生のまとめ

溝呂木先生は、リフォームの専門家です。

リフォームと新築とでは、大体、新築の4割程度の費用。ただ、手間は約4倍位違い、修繕するところがどのくらいあるか、どのような修繕をするのかにより、リフォームのほうが費用がかかる場合もあるので、できるだけ同じ条件で、複数の見積もりを取り、ご自身が納得できる方法を探してほしい。

乾かす期間の目安は、くらいまで。(床下の土がサラサラになるまで。)

断熱材は、お風呂の壁裏も含めて、水に濡れたところは、必ず取り除き、しっかり乾かすこと。

各部屋に給気口があるか、家の通風構造を確認し、24時間換気を止めないこと。(平成15年の法改正以降に建てた住宅は大丈夫。)

カビはしっかり乾かせば拡がらない。気になるなら、アルコールでしっかり消毒する。

ホルムアルデヒドなど、いわゆるハウスシックの原因は、殆どは換気不足から。普段もそうだけど、とにかく家の換気をよくすること。

まだ、泥が残っている場所を発見したら、今から洗浄しても良い。木の表面は濡れるけど、ちょっと洗ったくらいで、木の深部にまでは浸透しない。せっかく今まで乾燥したから、と言って洗い残すよりは、気持ちよくキレイにして、また乾かすほうが良い。

乾燥さえしたら、跡が残って見た目が悪いところは、塗装するなど、何かカバーできるもので隠せばいい。

リフォームを検討する際、面積の広いものから節約する。

例えば、トイレなど、単価がそんなに高くないものを削るより、壁紙とか、面積の広いものの金額を見直すほうが節約効果は高い。外壁は、基本的に、そもそも水に濡れるものだから、濡れたからという理由だけでリフォームする必要はない。

タンクレストイレは、中にコンピューターが入っているので、浸水した便器はもう使えない。浸水で傷んでしまったトイレの床材を入れ替えるときには、便器も一度取り外さないと作業できない。一度外した便器を再度取り付けることは、接続部分の問題もありあまりお勧めしない

床や壁をリフォームするなら、便器も一緒に交換するほうが良い。

↑↑↑第二回住まいのこれから勉強会より(平成30年10月22日開催)

みなし住宅には、いつまで住めるの!?

左)浅見先生。右)石川先生

 

皆様、気になっていたのは、みなし住宅に、いつまで住めるのか

2年経ったら、本当に出ないといけないのか…。

 

これについては、石川先生からお話がありました。

 

基本的には、復興まちづくりや復興公営住宅が出来上がってない2年後に、みなし仮設の期間が、パシッと終わったケースは、今までの災害においてない。

再建のために努力しているのか、復興公営住宅に応募するなどして、再建の見通しがあるか、など、3年目以降は、行政からの戸別訪問や意向調査などが入り、報告が必要だけど、安心して住める状態が整うまでは、大丈夫。

安心して住める状態というのは、個人の自宅の状態もそうだけど、行政の治水工事や復興公営住宅が出来上がっているかどうかも、含まれるだろう。まだ住むのが危険な地域の状態なのに、帰りなさいとは、安全上、言えないから。

法律上、2年間と明記されているので、行政の方に訪ねても、立場上、早期に「延長します。」とは絶対に回答できないだろう。毎年度、契約満了の数ヶ月前に、延長について発表があるかと思われる。

国が、時間の経過とともに、それぞれの災害の被災状況に応じて、制度の運用の中で、可能な範囲で各種基準を緩和することは、よくあります。みなさんも、大規模半壊や、半壊の扱いなど、皆様もすでに経験されていらっしゃると思います。

そういった、制度の緩和については、一度対象外と言われた人は、自分で確認して再度聞きに行くなど、自分からアクションしないといけないので、今後も倉敷市役所からのお知らせ等で、HPにしっかりと更新されていますから、今後も、情報をしっかりを追い、難しいかもしれないけれど、あんまり焦らないことも大切です。』

 

2重ローンについて

真ん中)大山先生

 

SOSUとサンサポート・オカヤマさまがリーチできる方は、子育て世代がメインです。

今回、新興住宅地だった川辺地区から、たくさんの方がご参加くださっていました。

 

リフォームするにしても、建て替えるにしても、2重ローンとなる方もいらっしゃいます。

自然災害債務整理ガイドラインについて、皆さま、質問が飛び交いました。

 

午後から、弁護士の大山先生がお越しになってくださり、説明してくださいました。

配布していただいた資料を掲載致します。(落書きがあって、本当にすみません。)

 

大山先生作成の資料1

自然災害ガイドライン資料2

自然災害ガイドライン資料3

 

これは、ちょっと、私には難しいので、うまく説明しきらないことを予めご了承ください。

 

基本的に、本人が、ローンを組んでいる金融機関自分から問い合わせないといけないこと。

被災したことにより、ローンで苦しんでいる方にとって、生活再建にとても役に立つ制度なので、活用してほしいとのこと。

リスクは、

  • 誰もが認められる制度ではないこと。要件をよく確認して申請すること。
  • 申請している間、リフォームに着手できない。

1・2ヶ月弁護士の先生と頑張ってみて、どうも無理そうだと思ったら、申請を取り下げることもできる。

弁護士費用は、本当に、一切かからないので、安心して利用してほしい。

 

以下、議事録の最後の方にも記載がありますので、ご参考ください。

 

みんなで学ぼう!『住まいのこれから』勉強会 議事録

講師の先生方とスタッフの皆様。片付け後にパチリ。

 

香川大学の磯打先生が、6ページにもわたる議事録をまとめ、シェアしてくださいました。

以下より、ご確認ください。

みんなで学ぼう「住まいのこれから」勉強会議事録

 

参加者の声

【感想】

  • 気になっていたことを気軽に聞くことができて、同じ悩みの話も聞くことができて、良かったです。
  • 会後の、何気ない会話が、なんだか嬉しくて、とても楽しかったです。コーヒー飲みながら、クッキー食べて…。今までできていた日常なのに、なんだか、懐かしかったです。
  • 自分が今、どの段階にいるのか不安でたまらなかったが、状況も共有できて、安心しました。
  • 自分の思っていた不安と、他の参加者の思っていた不安が同じだったので、皆、考えていることが一緒なんだなぁ、と、少し、安心しました。
  • 今後、家のこと、補助金等、ちょっと詳しく聞けたので、安心しました。
  • これまで、家についての疑問を全て聞くことができて、スッキリしました。とてもためになりました。ありがとうございました。
  • 不安が少しなくなりました。これから、頑張れそうな気がします。
  • 正直、まだわからない事自体がわかってないような状況で、何からどうして解決したら良いかわからず…。それでも、その中で少しでもこちらのイベントに参加できて、少しずつ整理ができそうだと思えるようになりました!!
  • 他の方との交流もできて、いろいろな意見交換ができ、ホッとしました。

 

【今困っていること】

  • 2重ローン、名義の問題。
  • お金のこと。家を直すか、建て直すか。
  • ローンをどこで借りたらいいか。お金のことについて。
  • 生活全般の見通しが立たない。いつまで支援(行政・ボランティア等を含め)が続くのか…。
  • みなし仮設住宅に入居していますが、近所に子どもの友達がいないため、遊び相手がいないこと。
  • リフォームを始める時期。
  • まちづくり推進協議会の復活
  • 洪水・水害の起きないまちづくり

 

【こんな支援があったらいいな】

  • 車(交通手段)の支援があればいいな…。
  • これから寒くなるので、暖かいものがほしいです。
  • ガイドラインについては、皆さん疑問が多いと思います。
  • 正しい情報を発信してもらえる場(今日のような機会)が、これからも欲しいです。
  • 今日の講習会のような、親と子どもがゆっくり話せ・遊べる機会があればありがたいです。
  • これから、家のリフォームをして、真備に戻って、再スタートするときに、何が必要か?まだわかりませんが、火災保険などのこと。

 

Special Thanks…

皆様からの暖かい支援物資

 

今回、この会を開催するにあたり『お母さんたちが、ちょっと気分が上がる物を支援したい!』との思いに共感してくださり、たくさんの皆様にご協力をいただき、支援物資をお届けいたしました。

玉島おかみさん会さまより、シャインマスカット(1人1房ずつお持ち帰りいただきました!!)昼食の巻きずしも、おかみさん会の皆さまが作ってくださいました。

藤井クリニック:副院長:菊本先生のご紹介で、岡山市内美容室『バンビーノ』さまより、化粧ミスト。

同じく、菊本先生のご紹介と、訪問看護ステーションエール 平田さまのご紹介で、総社市中原美容院『FRaU』上山さまより、シャンプー等。

キャンナスナース、辻田様のご紹介のカフェ ぱんだ さまより、シャンプー・石鹸・洗剤等。

たくさんのみなさまの、暖かなご支援が集まり、皆さま、大変お喜びで、お持ち帰りいただきました。

本当に、ありがとうございました。

 

お忙しい中、お越しくださった、講師の石川先生、浅見先生、溝呂木先生、大山先生をはじめ、磯打先生、託児を担当してくださった、JISPさま、小松建築士、みんなでつくろう財団より、石田さま、香川さま。人・まち・住まい研究所より、2名のスタッフのかた。サンサポート・オカヤマ、佐藤さま、SOSU副代表、なおさん。

こういった情報を、少しでも多くの方にお届けしたいとのことで、お問い合わせくださり、取材にきてくださった、KSB瀬戸内海放送:天野さま、玉島テレビさま。

張り紙・SNS等、情報をシェアしてくださった、すべての皆様。

 

心から、感謝いたします。

本当に、ありがとうございました。

 

今回のイベントが実現したのは、災害直後に真備にお越し下さり、ずっとサポートをしてくださっている、高知市:山中 晶一様のおかげです。山中様が石川先生をご紹介くださり、石川先生から浅見先生へと、ボランティアの輪が拡がりました。この場を借りて、心より、感謝申し上げます。いつも、本当にありがとうございます。

 

次回イベント案内

平成30年10月22日(月)

第2回 みんなで学ぼう!「住まいのこれから」勉強会を開催いたします。

時間は現在検討中ですが、場所は、SOSU拠点のFLCB1階(総社市役所前)で開催いたします。

 

特にテーマは設けず、座談会的に、災害関連の専門家、石川先生・浅見先生・溝呂木先生・磯打先生と一緒に、今の状況をシェアし、学び合う会を開催予定です。

今度は、まちづくりについても、話しあえたらいいですね、と計画中です。

親子で参加OKです。

ホッとする時間を創出できるようにSOSU&サンサポート・オカヤマさまと共同でがんばりますので、お時間の合う方は、ぜひ、お越しになってくださいね。

また、告知記事はもう少し近くなってから、後日、アップ致します。SOSUホームページをご確認ください。

※平成30年10月22日、第二回住まいのこれから勉強会を開催いたしました。

↑↑↑第二回住まいのこれから勉強会より(平成30年10月22日開催)

関連リンク

瀬戸内海放送ニュースKSB瀬戸内海放送:住宅の再建に向け…専門家から学ぶ勉強会 岡山

 

今回のイベントは、ベネッセ子ども基金さま(SOSU)、ももたろう基金さま(サンサポート・オカヤマさま)のご支援により、開催いたしました。

あたたかいご支援に、心より感謝するとともに、活動報告とさせていただきます。

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ABOUTこの記事をかいた人

平成30年3月SOSU立ち上げ。平成30年7月西日本豪雨発生を受け、ベネッセ子ども基金さま、福武教育文化財団さまより助成金をいただき、子育て世代を対象に各種イベントを開催。英語講座FUN!MUSIC!!講師 小学校教諭第一種・中学・高校外国語(英語)第一種免許 リトミック研修センター指導者資格 国内旅行業務取扱主任 趣味;ブログ(マイコイズム shoubecchi.com ), ゴスペル、アカペラ