こんにちは☆
SOSUマイコです。
平成31年1月19日(日)岡山大学鹿田キャンパス内 Junko Fukutake Hallにて開催された、福武教育文化振興財団フォーラム『災害』と『文化』のいま、むかし、これからに出席してきました。

会場のJunko Fukutake Hall 美しい佇まいに感動。
SOSUは、平成30年8月より、公益財団法人ベネッセ子ども基金さま、および、公益財団法人福武教育文化振興財団さまの西日本豪雨復興支援緊急助成金を受けて、活動しています。
会場では、同じように緊急助成金を受けて活動をされてきた各団体の、ミニ活動報告タイムもあり、私も報告をしてきました。
そして、『災害』と『文化』をテーマに、3名の方のプレゼン&トークセッションが行われました。
- NPO法人 プラス・アーツ 理事長 永田 宏和 さま
- ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室 大澤 寅雄 さま
- NPO法人 岡山NPOセンター代表理事 石原 達也 さま
オープニングに、備中温羅太鼓の演奏もあり、大迫力の演奏に感動しました。
『土』の人、『水』の人、『風』の人

永田さま
「+クリエイティブでつくる 防災教育の新しいカタチ」
防災をテーマとしたお話でしたが、何をするにおいても活用できる、素晴らしいお話を伺うことができました。
目指せ、『風』の人。

とっても面白かったのが、『土』の人、『水』の人、『風』の人のお話。
『風』の人はとっても貴重で、これからどんどん求められていく人。
お話を伺いながら、『風』の人を目指すしかない!!と思いましたw
それぞれどういう人なのか、説明しますね☆
『土』の人

そこに居続ける存在。しっかり根を張り、活動し続ける存在。
- 支援する地域にお住いの方々
『水』の人

その土地に寄り添い、種に水を上げ続ける存在。中間支援的存在。
-
- 地域の町内会
- 自主防災組織
- PTA
- おやじの会
- 婦人会
- 子ども会
- 自治体
- 社会福祉協議会
- 公民館
- 児童館
- 学校
- 企業など
『風』の人

その土地に種を運ぶ、刺激を与える存在
- 外の人。外からきて、やがて、いなくなる人。
- 新しいアイデアを提案する人
『種』

プログラムやイベント活動
『風』の人が、『土』の人が思いつかないようなアイデアを運んできて、+クリエイティブな『種』に品種改良し、魅力化する。
それを、『水』の人が、『土』の人と一緒に育てる。
- 楽しい
- 美しい
- 感動的
- 非日常
- 夢のような
- ワクワクする
- かっこいい
魅力的な種に集まってくる人たち

- 市民
- 子ども
- NPO
- ボランティア
- 学生
- アーティスト
- デザイナー
そして、魅力的な種には、関わりシロを残しておく。
この、関わりシロが大切で、現場の人が、アイデアをイジり倒して、原形をとどめないまで、行ってしまってもOK☆
防災教育『イザ・カエルキャラバン』

楽しい防災のアイデアが満載!
『防災教育』と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?
あまり、パッとしない、どちらかといえば、めんどくさいって思いませんか?
そこで、どうやったら楽しく防災を学べるか、考え、スポーツを融合させたそうです。
- 消火器的当てゲーム
- バケツリレー
- 担架レース etc…
本当に面白そうで、ワクワクするので、ぜひ、リンク先を見てみて下さい。
子どもだけでなく、大人までやりたくなる楽しい企画がいっぱい☆
遊びながら防災の知識が身につく、素晴らしいアイデアが盛りだくさん!!
今まで、全然人が来なかった防災イベントに、行列ができ、並んでいる間にしっかり防災知識を伝授したうえで、ゲーム形式での防災訓練☆
何とも素晴らしいシステム☆
感動しました !(^^)!
さらに、カエルのキャラクターが、地域ごとにどんどん変化し、ご当地キャラが登場。沖縄では、カエルの原型をとどめず、とうとう、ヤモリに変化したそうですw
オリジナルに自分たちのアイデアが加わることで、さらに+クリエイティブになり、愛着も生まれる。
すごい!!
これは防災教育の事例ですが、ほかのジャンルにもどんどん『風』の人が魅力的な『種』に品種改良していったら、世の中めちゃくちゃ楽しくなるなぁ!!なぁんて、一人で勝手にワクワクしていました☆
『五感』が戻る瞬間 災害と芸術の役割

大澤さま
災害時に果たす、「文化」や「芸術」の役割
大澤さまは、熊本地震の時の熊本市現代美術館についてご紹介くださいました。
熊本地震直後、熊本現代美術館は、すぐに、通常の美術館としてオープンしたそうです。
その時、スタッフからは、こんな時に美術館が開いて、いったいどんな意味があるのか。慎重な意見もあったそうです。
結果、初日からたくさんの入館者があり、普段よりにぎわったそうです。
『毎日毎日、片づけばかりで疲れていた。とても癒された。ありがとう。』
アートは、日常に溶け込み、人を癒し、励ますもの。
熊本市長のエピソード
秘書室にかかっていた絵が、地震で落ちたため、床に並べられていたのを見つけた。
普段何気ない日常の中で、当たり前に存在していた絵の存在価値に気が付き、絵が床に並んでいることが、ひどく寂しかった。
一枚の絵がそこにあることで、人はずいぶんと励まされ、癒されていることが分かったとのこと。
『五感』が戻ってくる瞬間

熊本市長のエピソード2
ある程度町が復興してきた頃、外を歩いているとき、突然、電車の音が聞こえていることに気が付いた。
その時、初めて、今まで何も聞こえていなかったことにも、気が付いた。
災害後、ふと、『五感』が戻ってくる瞬間がある。
市長の場合は、『音』からだった。
それまで、何も感じていなかったことに、気が付いた。
被災された方のおかれている状況が、よくわかるエピソードだと思いました。
地域をつなぐ、伝統芸能の役割

和紙と服を融合させた事例
そして、東日本大震災で住民が離散した、東北地方では特に、地域コミュニティーの維持や再生に果たす、伝統芸能の役割が大きかった。
祭りや地域独特の文化を絶やさないために!という強い気持ちから、地域イベントが復活。
そこから人と人のつながりが再構築され、情報交換の場としての機能を果たしていき、人々が地域に帰ってくるきっかけになった。
災害発生後は、たくさんの善意や人が集まる。
芸術家が加わることで、伝統工芸と融合し、新しいネットワークが生まれ、新しい作品が生まれた。
まさに、先ほどの、『風』の人が加わった事例だなぁと思いました。
信頼するチカラ 防災→〇災へ

石原さま
石原さまは、災害支援ネットワークおかやまというネットワークを構築。
県内のNPO、企業、大学、専門家など、様々な民間組織をつないで来られました。
ももたろう基金の、みんなでつくる財団おかやま:理事でもあり、スマートサプライを利用した支援物資や、各種ボランティア団体、避難所に対して、お金の面でもスムーズな流れを生み出し、被災地を支えてこられました。
SNSを駆使して、あたらしい災害支援の形を創られた方です。
先日、私がお会いした、神戸・東北から来られた支援者の方が言われていましたが、今回の災害支援活動は、ずいぶんと新しく、逆に学びたいことがたくさんあるとのお話でした。
岡山の誇れる風土

岡山には、福武財団や、大原美術館の大原家などが実施してきたことがもととなり、民間が主体的に支援する風土がある。
今回の災害でも、企業やNPOなど、大きな団体以外でも、民のチカラで、たくさんの方がボランティア活動を実施している。
そのことは、岡山の誇れる財産ではないかと思う。
しかし、その数字はなかなかデータとして挙がってこない。それを何とか見える化したいと思っているとのこと。
最期に、石原さんから、これだけ天災の多い時代。もう、『防災』ではなく、災害と付き合いながら生きる、『〇災』という新しい言葉が必要だと思う、という提案がありました。
最強の防災力は、『お付き合い力』
普段のコミュニケーションが、やっぱり何よりも大切。
お付き合い力は、人を信頼するチカラ。
人を自分から信じて、任せるチカラ。
お付き合い力があれば、人と人をつなぎ、コミュニティをつなぎ、地域をつないでいくことができる。
大きな枠組みを実際に創ってきた石原さんの、力強い、投げかけメッセージでした。
マイコ的まとめ

駄菓子で世界を笑顔にする!熱い社長とパチリ☆交流会の様子とSOSU活動報告タイムの様子。
この後、3者のトークセッションがありました。SOSUの活動報告もさせていただきました。
とても素晴らしい内容で、すべて紹介できないのが残念ですが、お話に出た内容から、私の思ったことをまとめます。
日本全国どこにいても、また、世界中どこにいても、誰がどこで被災者になるかわからない地球環境。
災害が起こる前提で、その直後の行動と、長い復興までの道のりを、たくましく生き抜く力を身に着けることが大切。
私には、地球が、人類に、今の生き方でいいのか。揺さぶりを起こしているように感じられてなりません。
同じような話が、トークセッションでも出ていました。
特に、日本でここまで度重なる災害が、立て続けに発生していること。
日本人の生き方そのものを変革する。
災害からの復興過程には、災害から学びを得た日本人が世界に果たす、これからの大切な役割が、隠されているように思います。
『災い転じて福となす。』
大澤さまが繰り返しおっしゃられていました。
何が起きても、そこに何をみて、何を学び、どう動くのか。
被災してもしなくても、同じ現象から何を学ぶかは、個の領域です。
SOSUでの復興支援活動も、これからは、被災された方と肩を並べ、被災された方もメインで活動できるような、そんな仕組みにしていきたいと思っています。
まずは、今、実際に提案が出ている、音楽イベントから。
被災された方にも、対等な出演者として、ステージで演奏してもらう予定です。
自分も出演したい!という方がいらっしゃいましたら、SOSUメールアドレスへ、ご連絡くださいね☆
時期は、ゴールデンウィークを狙っています。
sosu.okayama@gmail.com
SOSUからの返信メールが届かない場合は、050-5435-4611までお問い合わせくださいね☆
関連リンク
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