災害と付き合いながら、生きる!『住まいについて考える!』レポ第二弾


SOSU マイコです。

平成30年11月11日(日)真備町辻田の、ぶどうの家ブランチにて、『住まいについて考える!』を開催いたしました。

質問票を見て話し合う先生方。

 

イベントの詳細および、第一弾レポートは、下記リンクをご参照ください。

 

後半は、香川大学准教授 磯打 千雅子 先生 の、地球規模の話。日本特有の話。真備の話。

地理的視点から、住まい&まちづくりについて、考えていきました。

 

70年 vs 48億年 地球規模で、考える! 

Embed from Getty Images

 

初めは、クイズ形式で、楽しく進んでいきました。

ブログを読んでくださっている皆様も、せっかくなので、一緒に考えてみてください。

 

『日本の国土のうち、人が住める場所は、全体の何割くらいでしょうか?』

・・・・・。

住める場所というのは、平野部のことです。

どのくらいでしょうか??

 

・・・・・。

 

なんと、3割だそうです。北海道と、九州を足したくらいの面積。残りは、山や海など、人が住めない場所です。

 

『その土地が危険だと分かっていて、その場所に住んでいる人は、何割くらいでしょうか??』

・・・・・。

危険だとわかっている、というのは、ハザードマップなどで、ここは危ないですよ、と一般的に公開されている場所のことです。

 

これについては、70代男性から以下のような発言がありました。

 

10割じゃないですかね。というのも、私はね、長年ここに住んできてね、小田川があんなことになるとは、夢にも思わんかったです。そういう意味で、どこで何が起きてもおかしくない。だから、10割だと思うんです。」

・・・・・。

 

答えは、7割だそうです。

 

住まいについて考える!真備

磯内先生のスライド

 

危険だと確実に分かっているだけで7割なので、想定外の事態が起こる可能性を考えれば、お父さんのおっしゃる通り、日本全国、どこにいても、安全な場所はないのかもしれません。

 

前回の『住まいのこれから勉強会』で、磯内先生がお話しされていた内容ですが、日本の雨量は、地球温暖化の影響で、今後、1.2倍に増えることが、もう確定しているそうです。

 

岡山県では、1.14倍。

確実に、雨は増えます。

 

そして、お話は、地形の話に。

 

住まいについて考える!真備

磯内先生のスライド 長野県岡谷市の土砂崩れの写真。

 

私たち日本人が住んでいる場所は、主に、平野部です。

平野はどうやってできたかというと、山が、高いところから低いところに水を流していく。その繰り返しで、何度も何度も土砂崩れが起き、肥沃な土地が広がり、土地が平らになりました。

 

崩れた土のおかげで、平らになってきました。

その上に、私たちは家を建て、住んでいます。

 

また、もう一つは、海や川を埋めた、埋め立て地です。

 

岡山県南部干拓地

ピンクの部分が干拓地(岡山県南部の図)

 

昔は、岡山県倉敷市の美観地区あたりまで、全部、でした。

土地名に残っているように、児島、早島、玉島など、すべて、海に浮かぶでした。

少し、土地が高い場所があるのは、そこが昔、島だったからです。

 

水は低きに流れる。

自然の摂理ですよね。

 

どれだけ、人が表面をいじくろうと、加工しようと、大地にとっては、全く関係のないこと。

 

地球は、48億年もの間、雨が降れば、水を低いほうへ流し、土地は、形を変えてきました。

 

【人間が災害に負けない家を作る、安全に住もう!】なんて考え始めたのは、戦後あたりから。

たかだか、70年の出来事なんです。

 

それが、地球の48億年の営みに、あがなえる訳がない

 

そもそも真備は、どんな土地!?

住まいについて考える!

ハザードマップと土地の高低を重ねた図。一致する。

 

どんな川も、川というものは、うねうねと、蛇行して流れます。

 

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S字カーブの場所では、流れが急になり、水が土地にぶつかります。

真備は、後背(こうはい)湿地といって、豊かな土地で、農業に適した場所です。

しかし、その分、もともと、災害は、常に身近にある土地なんです。

 

70代男性

ちょっと聞きたいんですがね、どこに聞いたらいいのかわからなくて、でも、知りたいんです。

小田川の治水工事が5年後に完了といっていますよね。

5年より前に水害が発生したらどうなるんですかね?

いや、もうね、真備に住むのは決めているんです。

この年で新しい土地へ行っても、人とのコミュニケーションがとりにくいからね…。

 

【磯内先生の回答】

今、倉敷市がやっている治水工事っていうのは、川の合流地点を、もう少し遠くにするという工事なんですね。

 

住まいについて考える!

高梁川と東高梁川。過去の浸水域。紫:明治の浸24年の浸水域。緑:昭和47年、赤:昭和51年

 

昔、東高梁川があったのをご存知ですか??

今、イオンやクラレがある、酒津水江のあたりに、もう一本川が走っていたんです。

それを、市街地の発展のために潰しちゃって、今は一本になっているんです。

嘉永3年(1850年)だったか、昔に、酒津や四十瀬、から、早島のあたりまで、全部、水に浸かったことがあったんです。

小田川は、何回も、過去の災害で氾濫してきました

東高梁川を残しといてくれたら、少しは違うんでしょうけど、そんなことを、いまさら言っても、これから、東高梁川を戻すなんて、絶対に無理な話ですよね。

 

住まいについて考える!

小田川の勾配と高梁川の勾配について。

 

小田川は、とっても緩やかな川なんです。

1/2200という数字は、約、2.2㎞すすんだら、1メートル下がるという意味です。ほぼ、海に近い河口並みの緩やかさなんです。

一方、高梁川は、1/900。 900mごとに、1メートル下がるという、とても流れが急な川なんですね。だから、高梁川は、急速に水位が上がる川なんです。

川の性格として、喧嘩したらどっちが勝つかっていうと、水の勢いが違いますから、高梁川ですよね。小田川は負けてしまいます。

だから、その、喧嘩する場所を、もう少し穏やかな、下のほうに移そうというのが、今回の工事なんです。

 

今、できること!

70代男性

私はね、治水工事もね、まぁ必要なのは分かるんですが、5年かかるんでしょう?

だから、今、できることっていうのはね、避難訓練とかね、いつ災害が起こっても大丈夫なように、もっと、組織立って、訓練をすることなんじゃないかって、私は思うんですけどね。

 

【磯内先生の回答】

全く同感です。

この治水工事も、確かに、今、できることなんです。

だけど、おっしゃる通り、避難訓練も、今すぐにでも、できることなんです。

そして、やったほうがいい。

 

今回、県が、川に、水位が分かるセンサーを付けてくれたんです。今まで、なかったんです!

これをチャンスに、行政からも情報をもらいながら、いつ、どうやって避難すればいいのかを皆さまで話しあうことは、今、できることです。

 

60代男性

実は、私は社協のものでしてね、岡田地区なんですけど、町内会のほかに、まちづくり協議会っていうのもありましてね、今まで、避難訓練はやってきたんですよ。

4地区防災体制っていうのもありまして。

訓練はしていたんです。

でも、今回、その訓練が、全く役に立たなかった…。

今回、なかなかボランティアも入ってこなかったんです。

ボランティアの受け入れができなくて。

拠点について勉強していたら、もっと、助かった家があったのにと、悔いが残りました。

それにしても、ボランティアさんが、大勢、汗を流して、一生懸命してくださる姿には、感動しました。

送迎や、ボランティアセンターができ始めてから、岡田地区がね、地域がね、一気にまとまり始めたんですよ。

 

これについては、私からも、岡田・薗地区の混乱の様子をお話ししました。

ボランティアが来ない原因は、岡田地区に拠点がないことだということを突き止め、話を通そうにも、だれに話を通していいのか、連絡系統を知る手段がなく、知り合いから口づてで、一人ひとりあたって、探し当てていったこと。

やっと見つかった、その方も、連日の過酷なボランティアで、疲れ果てていたこと。

 

声を上げれば、誰かが対応してくださること。

当時は、声をあげる人がいなかったこと。

 

本当に、みんな、どうしたらいいのかわからなかった。

 

岡田小の様子から、地区の枠を超えた、避難訓練の必要性。

いざという時、だれが中心になって動き、各種関係機関と連絡を取り合い、それをどうやってみんなに伝えるのか。

 

今回の災害発生直後は、町内会が、全く機能していなかったこと。

住民全員で、災害時の緊急対応について、共有できていることが大切だと思ったことを伝えました。

 

【磯内先生の回答】

どうやって、こういう環境で、よりよく生きていくのか。

ここから、次のステップに進んでいく。

皆さまは、今、本当に大変な時でもあるのですが、もう一度、真備という町について、みんなで一緒に考え直すには、最適の時を迎えていらっしゃいます。

 

 

 

マイコ的まとめ

『住まいについて、考える!』SOSUin真備

『住まいについて、考える!』SOSUin真備

 

磯打先生から、すごく具体的なお話をお伺いすることができ、本当に勉強になりました。

 

地球規模の環境変化は、北極の氷がどんどん溶けている事実、真夏の異常な暑さなど、日々、実感するようになってきました。

地球規模の気候変動が起こっているのは、もう、すでに事実なので、その環境を招いた原因と、これからどう生きていくのか。

庶民は関係ないとか、そんな話ではなくて、本当に一人一人が、自分の生活を振り返って、よく考えないといけない、無視できない課題だなぁと思いました。

 

会は、またまた、新しい話題へ移り、みんなで活発に意見を交わしながら、話し合っていきました。

次回は、共同住宅という、第3の選択肢と、命を守る家について学びあった内容です。

 

先ほど連絡があり、次回は、12月2日(日)15時からスタートだそうです。

場所は、同じく、真備町辻田197のぶどうの家ブランチ(BB)です。

 

横浜から、制度や復興まちづくりの専門家、『住まいのこれから勉強会』講師:横浜市立大学の石川先生もご参加くださる!と連絡がありました☆

私は、『おもちゃ遊び広場』という、SOSUの子育てイベントと被っていて、調整中です。

 

共同住宅について、具体的にお話を進めていくそうです。

 

ご興味のある方は、ぜひ、この機会を逃さず、ご参加くださいね!

 

前回と同じく、SOSUでの事前受付は致しません。

直接、現地へお越しください。

 

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みんなで災害時の情報発信法について学びあいませんか?

重いテーマですが、深刻なのは苦手なので、明るく楽しくいきたいと思っています。

自己啓発やスピリチュアルが大好きなので、そういった内容も織り交ぜながら、皆さまに、たくさんのものを持ち帰っていただけるような、そんな内容を計画中です。

会場で、皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

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ABOUTこの記事をかいた人

平成30年3月SOSU立ち上げ。平成30年7月西日本豪雨発生を受け、ベネッセ子ども基金さま、福武教育文化財団さまより助成金をいただき、子育て世代を対象に各種イベントを開催。英語講座FUN!MUSIC!!講師 小学校教諭第一種・中学・高校外国語(英語)第一種免許 リトミック研修センター指導者資格 国内旅行業務取扱主任 趣味;ブログ(マイコイズム shoubecchi.com ), ゴスペル、アカペラ